2009シーズン・ファイナル
禁漁まで後二日。9月29日に今年の締めくくりに魚野川に向かった。
深夜に関越自動車道を新潟方面に向かうと雨模様。
ワイパーを作動させたのは久々である。
渇水が続いている河川にとって恵みの雨になれば良いのだが・・・。
6時に魚野川本流にシーズン最後の釣りをよろしくと一礼して一歩踏み出す。
すでに釣り人が一人ポイントにいたが川を眺めているだけで
釣りをしている様子が無いので上流に入り、
SD#8にタイプ3のパワーヘッドを結び
ウエットフライをシューティングスペイキャストで流し込む。
何等目かでロッドに重い感触が伝わりランディングすると
28cmの本流ヤマメがネットに収まりまずまずのスタートに感謝。
しかし、その後小雨の中を釣り下るが反応が無いまま時間だけが過ぎて行った。
同じ場所を2回釣り下りこの場所を諦めて別のポイントに移動する。
しかし禁漁前なので平日だが釣り人もそれなりにいて
結局午前中は一尾のみ。
よく行くちんちん亭というラーメン屋でおいしいチャーシュー麺を食べて体を温め、
午後は支流に入る事にした。
しかし、本流以上に支流には釣り人の車が止まっているので移動を繰り返すしかなかった。
最初に入った渓流は前に来た時に比べると30cmは減水していてポイントが無く、
2kmほど釣上ったが魚の姿さえ見る事が出来なかった。
上流の車止めまで走ったが4台駐車していたので諦めるしか無かった。
そこで数年前に入った下流域に移動して夕方までの2時間を釣り上がる事にしたのだが
全く魚の反応が無いのである。
川を歩く音で魚が走ったりすれば安心して集中力も持続するのだが、
1kmほどなにもおこらないとさすがに凹んでしまう。
そのとき30メートル上流の静かなプールでライズするのを目の片隅で見てしまった。
これが最後のチャンスかもしれないと姿勢を低くしてストーキングして
15メートルの距離まで近づき、フライは迷ったあげくに#14のアダムスをチョイス、
ティペットも7Xの新しい物を付け足して
JF#3のロッドからラインを引き出す。
この静かなプールでそいつを仕留めるのは一投目がすべて、
気を引き締めてロングキャストをしてフワリとフライを着水させるしかない。
覚悟を決めて3回のフォルスキャストでラインを送り込んでキャストすると
理想的に魚のフィーディングレーンの先1.5メートリにフライが着水した。
ゆっくりフライが下流に流され今か今かと心臓が爆発しそうになるが、
フライが通過しても反応しない。
通り過ぎて30cmほどしたとき水中でギラリと魚体が反転してそいつはフライに向かってきた。
静かなプールの水面が炸裂したと思ったらロッドに強烈な重みが伝わってきた。
ヤッタ〜!
プールを走り回って数分後、27cmの岩魚がボクのネットに収まっていた。
まさにシーズン最後に神様がプレゼントしてくれた記憶に残る釣りになった。
そしてこの後想像もしていなかった出来事が・・・
脱渓地点が川沿いに無いため、暗くなり始めたので急ぎ足で岩から岩に飛び乗って
入渓点めざして1kmあまりを引き返す。
あと50メートルで脱渓というところで1メートルの高さの岩の上に乗った時
シューズがツルリと滑ってしまった。
気がつくと水中で息が出来なく慌てて立ち上がった。
最初に思ったのが右手のロッドは折れてないかだった(笑)
突然の出来事だったのでどうなったか記憶に無いのだが、
岩に顔をぶつけて水中にダイブしてしまったようだ。
怪我はしていないかと確認すると眉間にたんこぶが出来て血が流れていた。
左手の指2本が突き指したような感じで曲がらなくなっていて、
首の後が岩にブツかってひねったのか痛んだ。
そして止血をしながら気がつくと7月に作ったばかりの遠近両用メガネが無くなっていた。
暗くなった川でライトを点けて15分ほど探したが見つける事ができなかった。
2日たった今では眉間の腫れも引いて、首の痛みも少しとれてきた。
指はまだ曲がらないけど大怪我をしなくて良かったなと反省している。
by Lt_cahill
| 2009-10-01 23:54
| Fishing Report