Impression of Stream Vol.1 山形県「寒河江川」前編
今回から始まった新カテゴリー「Impression of Stream」。
内容はというと、長い間フライフィッシングの釣りを楽しんで来て
いままで訪れた川や湖など数え上げれば何百とありました。
その中でも思い出に残るフィールドや人との出会いなど
印象に残った事を書き綴ってみようと思います。
今から、7年ほど前、仕事が忙しく7〜8月の間、土日も休めないほど働いた。
なんとか仕事の片付いた9月の2週目にまとめて一週間の
遅い夏休みを強引にとる事が出来た。
休みの前日深夜に慌てて支度をして、車に釣り道具とテント、寝袋を載せ
一人気ままな釣りの旅にでかけたのです。
行く先は漠然と東北方面と決めていました。
当時フライ関連の雑誌はこぞって「東北はまだ釣り人が少なく
ネイティブトラウトが釣れる!」と書いていた時期だったので。
これは行くしか無いと(雑誌は幻想をいだかせて無責任だよね)
だから、「東北なら釣れない訳が無い」と、
今思えば大きな勘違いをしていたのは言うまでもないのですが…。
最初に福島県の白石インターで降りて地図を検討し、
この川なら魚が居るかもと、かなり適当に車を走らせ
夜明けからイブニングまで釣りまくった。
しかし、その日は無惨にも魚の反応すら無く「ボーズ」。
夕方、街の食堂で夕食をとり車中泊。
昼は30度近くまで気温が上がるのに、夜はかなり冷え込み
寝袋で震えていたのを覚えている。
朝、福島は釣れないなあと見切りをつけ宮城県に入り
またもや地図をみながら5河川ほどを釣り歩く。
しかし、宮城県の川も魚の反応がない。
2日目の車中泊で、なんで釣れないんだとタックルやフライなど
確認するが道具や腕のせいではなく、
結論は「魚が居ないんじゃないの」である。
ここまで釣れないといくら気ままな一人旅でもちょっと焦る。
「このまま岩手、秋田まで一気に走って釣りをするか?」
「行き当たりばったりで情報もない.どこに行っても釣れないのでは?」
どんどんマイナスイメージが膨らんで行く。
その時、あるひらめきが!夜の10時寝袋からはい出して車で移動することに。
向かうは山形県の寒河江川。
キャッチ&リリース2〜3年目で紹介されているのを思い出したのである。
この際釣れればどこでもよかった。
(後編に続く)
by Lt_cahill
| 2006-04-26 01:22
| Impression of Stream