イースタン・シエラ・ネバダの夏 vol.9
7月23日
今日は釣行の最終日。
みんなで話し合って最終日はどこで釣ろうかということになった。
L.A.に夜の8時から9時には帰りたかったので、
午後3時までが釣のできるタイムリミット。
確実に釣るならHot Creekが有望かなと思われましたが、
他の釣り場は無いのか皆さんにお伺いすると、
San Joaquin RiverとUpper Owens Riverの2河川が候補に上がりました.
サンフォアキンは今だ雪代による増水で釣が難しいらしいので却下。
アッパー・オーエンズ・リバーは一面の牧草地帯なので、
晴れると気温が上昇するのと、牛の糞尿の匂いがすごいらしい。
最終日だったのでここでも私のわがままを聞き入れてもらい、
kunitaさんとアッパー・オーエンズ・リバーに、
goldentroutjpさんご夫妻はHot Creekへと向かいました。
アッパー・オーエンズ・リバーはHot Creekと同じくCrowley Lakeに流れ込む川で、
広大な牧草地をくねくねと蛇行を繰り返す川です。
釣のできる最上流部を目指して走りますが、途中、写真のようなゲートを開け閉めしなければなりません。
こんな鉄のゲートでも何だかアメリカ的で絵になるんですよね。
3つのゲートを通り過ぎて辿り着いた駐車スペースには
遠くシエラネバダの山脈と牧草地の牛の群れ。
上空を見上げれば快晴の青空が自分におおいかぶさってくるような場所でした。
流れを確認すると川幅は5メートルほどで水深も50〜60cm、
蛇行したバンク際が深く掘れて1mから1.5m。
#20ほどのメイフライとマイクロカディスも見かけましたが
捕食していないような感じです。
水流も早めの流れで当初ニンフの釣を想定してましたが、ここでもWETの釣も可能です。
あまり大きな魚はいないだろうと#4ロッドに小さめのWETを結び釣下ることに。
聞いてはいましたが、炎天下40℃を越える暑さはスゴいです。
さすがに周りには釣り人の姿は見えません。
遥か遠くには小さな竜巻が見えたり、雷雲の下に雨の帯が見えたりとアメリカの自然を見ることもできました。
牛の群れの近くで釣っている時には「この人間はなにやってるの?」と
問いただされるように見つめられます。
私はこの牧歌的なアメリカらしい流れの釣はとても新鮮で、
フライもライズを見つけてからホッパーやアントに変え、純粋無垢に出てくれるトラウトに感激。
アベレージ30〜35cmのレインボー、ブラウンを5尾ほど釣り上げたところで、
太陽の暑さに負けて引き返しますが、
流れ出る汗がまたもやモスキートを引き寄せたようです。
駐車場に戻りkunitaさんと合流して下流に移動することに。
ブッシュの悪路を走るとウサギやリスがあちこちから出て来ます。
そういえばイブニングの釣をしている時にはシカやコヨーテもでてきました。
ランチを食べた後、残された時間は2時間。
キャストしてすぐにホッパーでレインボーが釣れたので、
kunitaさんに頼んでニコパチです。
その後、雲が上空に広がってきて風も吹き、幾分涼しく快適な条件になりました。
Wetのシステムに切り替えて釣下りましたが、
ここでは流れがぶつかり蛇行する深くえぐれたバンクに流し込むと
必ず魚が付いていて爆釣モード。
後30分で釣が終了と言う時に突然ドラマが起こりました。
ここには大物が付いているはずとドロッパーにRed Tip Govenor #4
リードにPartridge & Mirage #14を結びバーブを潰してキャスティング
流芯の速い流れにフライを流し込みます。
バンク際の深い流れをトレースしたとき、
今までのトラウトとは比較にならない衝撃がロッドにきました。
「ええっ!」こんな場所に「嘘でしょ!」
緊張感の中きっと私の顔は嬉しさで笑っていたと思います。
一気にラインが下流に出て行く。デカイ!20インチはありそうです。
もうじきバッキングというところで、
私もラインをたぐりながら下流に向かって走りました。
20メートルほど下ると、ストップしたのでリールにラインを慌てて回収。
すると今度は上流に走り始めました。
その時はドロッパーのティペットが4x。リードのティペットが5xだったので、
切られる心配はないと思ってましたが
ジャンプを2回されたときにはさすがにビビりました。
浅い水面下で暴れていたので一気に駆け寄りネットに無理矢理ランディング。
ネットに入った瞬間ラインが緩んだその隙にバーブレスフックがはずれ、
暴れてネットから飛び出しました。
慌てて手で押さえ込もうとしましたが、そいつは私の腕をするりと逃げて行きました。
インスタネットの縦の長さをゆうに越えていたので、
20インチは越えてたレッドバンド鮮やかなレインボーでした。
その時、突っ立っている私の竿先を青い奇麗なトンボが何匹も
飛び回っている情景が今でも思い起こされます。
昨日と違い今日はネットに収まりかけ目の前で見たレインボーだったので、
ショックでしばし呆然。
もう一度出てくれ!と自虐ぎみに同じ流れに何度もフライを打ち返す私がいました。
それが今回のアメリカでの最後のトラウトでした。
「初めてのアメリカで、20インチを釣り上げるなんてまだ早すぎるのさ!出直して来な」とアッパー・オーエンズ・リバーの神様に言われたような気がしました。
釣り上げたポイントを一生忘れないために風景を写真に収めその場を後にした。
今日は釣行の最終日。
みんなで話し合って最終日はどこで釣ろうかということになった。
L.A.に夜の8時から9時には帰りたかったので、
午後3時までが釣のできるタイムリミット。
確実に釣るならHot Creekが有望かなと思われましたが、
他の釣り場は無いのか皆さんにお伺いすると、
San Joaquin RiverとUpper Owens Riverの2河川が候補に上がりました.
サンフォアキンは今だ雪代による増水で釣が難しいらしいので却下。
アッパー・オーエンズ・リバーは一面の牧草地帯なので、
晴れると気温が上昇するのと、牛の糞尿の匂いがすごいらしい。
最終日だったのでここでも私のわがままを聞き入れてもらい、
kunitaさんとアッパー・オーエンズ・リバーに、
goldentroutjpさんご夫妻はHot Creekへと向かいました。
広大な牧草地をくねくねと蛇行を繰り返す川です。
釣のできる最上流部を目指して走りますが、途中、写真のようなゲートを開け閉めしなければなりません。
こんな鉄のゲートでも何だかアメリカ的で絵になるんですよね。
3つのゲートを通り過ぎて辿り着いた駐車スペースには
遠くシエラネバダの山脈と牧草地の牛の群れ。
上空を見上げれば快晴の青空が自分におおいかぶさってくるような場所でした。
蛇行したバンク際が深く掘れて1mから1.5m。
#20ほどのメイフライとマイクロカディスも見かけましたが
捕食していないような感じです。
水流も早めの流れで当初ニンフの釣を想定してましたが、ここでもWETの釣も可能です。
あまり大きな魚はいないだろうと#4ロッドに小さめのWETを結び釣下ることに。
聞いてはいましたが、炎天下40℃を越える暑さはスゴいです。
さすがに周りには釣り人の姿は見えません。
遥か遠くには小さな竜巻が見えたり、雷雲の下に雨の帯が見えたりとアメリカの自然を見ることもできました。
牛の群れの近くで釣っている時には「この人間はなにやってるの?」と
問いただされるように見つめられます。
私はこの牧歌的なアメリカらしい流れの釣はとても新鮮で、
フライもライズを見つけてからホッパーやアントに変え、純粋無垢に出てくれるトラウトに感激。
太陽の暑さに負けて引き返しますが、
流れ出る汗がまたもやモスキートを引き寄せたようです。
駐車場に戻りkunitaさんと合流して下流に移動することに。
ブッシュの悪路を走るとウサギやリスがあちこちから出て来ます。
そういえばイブニングの釣をしている時にはシカやコヨーテもでてきました。
キャストしてすぐにホッパーでレインボーが釣れたので、
kunitaさんに頼んでニコパチです。
その後、雲が上空に広がってきて風も吹き、幾分涼しく快適な条件になりました。
Wetのシステムに切り替えて釣下りましたが、
ここでは流れがぶつかり蛇行する深くえぐれたバンクに流し込むと
必ず魚が付いていて爆釣モード。
後30分で釣が終了と言う時に突然ドラマが起こりました。
ここには大物が付いているはずとドロッパーにRed Tip Govenor #4
リードにPartridge & Mirage #14を結びバーブを潰してキャスティング
流芯の速い流れにフライを流し込みます。
バンク際の深い流れをトレースしたとき、
今までのトラウトとは比較にならない衝撃がロッドにきました。
「ええっ!」こんな場所に「嘘でしょ!」
緊張感の中きっと私の顔は嬉しさで笑っていたと思います。
一気にラインが下流に出て行く。デカイ!20インチはありそうです。
もうじきバッキングというところで、
私もラインをたぐりながら下流に向かって走りました。
20メートルほど下ると、ストップしたのでリールにラインを慌てて回収。
すると今度は上流に走り始めました。
その時はドロッパーのティペットが4x。リードのティペットが5xだったので、
切られる心配はないと思ってましたが
ジャンプを2回されたときにはさすがにビビりました。
浅い水面下で暴れていたので一気に駆け寄りネットに無理矢理ランディング。
ネットに入った瞬間ラインが緩んだその隙にバーブレスフックがはずれ、
暴れてネットから飛び出しました。
慌てて手で押さえ込もうとしましたが、そいつは私の腕をするりと逃げて行きました。
インスタネットの縦の長さをゆうに越えていたので、
20インチは越えてたレッドバンド鮮やかなレインボーでした。
その時、突っ立っている私の竿先を青い奇麗なトンボが何匹も
飛び回っている情景が今でも思い起こされます。
昨日と違い今日はネットに収まりかけ目の前で見たレインボーだったので、
ショックでしばし呆然。
もう一度出てくれ!と自虐ぎみに同じ流れに何度もフライを打ち返す私がいました。
それが今回のアメリカでの最後のトラウトでした。
「初めてのアメリカで、20インチを釣り上げるなんてまだ早すぎるのさ!出直して来な」とアッパー・オーエンズ・リバーの神様に言われたような気がしました。
釣り上げたポイントを一生忘れないために風景を写真に収めその場を後にした。
by Lt_cahill
| 2006-08-06 21:37
| アメリカ釣行