銀化ヤマメ
犀川本流から地図を見ながら向かった先は木陰のある
支流のさらに支流の山岳渓流。
そもそも犀川に4年通っていて支流を目指すのはなんと今回が初体験。
スペイを始めた頃に釣れなければ渓流に切り替えが出来るようにと
両方の準備をして本流に向かっていた時期があった。
しかし本流でも少しは釣れて、釣れれば大きかったので
渓流に浮気すること無く朝から晩まで本流でスペイキャストをやって来た。
今回は来たことのない8月の猛暑の釣り。
気温の上昇で危険を感じたので早めに回避することにした。
川を見ながら上流へと車を走らせるが、釣り人や大型犬と遊ぶ家族連れなど
すでに川を占領されていたので、どんどん上流へ向かうことに。
ここならばという場所で入渓して50メートルほど釣り上がるが無反応。
足跡もあるので朝に先行者がいたのかもしれないとおもっていると、
上流から地元の中学生のグループが川遊びをして下って来た。
これじゃ釣れる訳が無い。
さらに上流部に移動して200メートルほどの区間を釣上る。
白い大石が点在している渓流で水もクリアなのでストーキングをしないと
魚から完全に察知されてしまう難しい流れである。
どこについているのか解らないので丁寧にあらゆる場所を探るが反応は無い。
これだけ奇麗な流れなら釣り人が入らない訳が無い。
釣りきられたのかなと思ってキャストしていると、
背後で枝がバキバキと折れる音がして斜面を動く物の気配がした。
顔面から血の気がスーッと引くのが解った。
熊かと思って振り返ると、そこには小太りのルアーマンが立っていた。
まったく脅かすんじゃないよ!と心で叫んでいた。
危うく先日買ったカウンターアソールトを噴射するところだった。
上流から降りて来て釣れてますかと声をかけるだけだったらしい。
今日は運がないのかなと、ここはあきらめて移動することにした。
思い切って下流域に降りて里川っぽい流れに入ってみた。
何河川かの支流が流入しているので濁りが入っているが、
最初のキャストから#12のテレストリアルフライに魚が反応する。
でも20cmに満たない魚でフライをくわえられないようだ。
流芯を探っていると突然底からフライめがけて飛び出した。
小さなヤマメのようだが#3ロッドでも重い引きで
下流に下ってなかなか水面に顔を出さない強者だった。
ランディングしてみると銀色に輝く体色に薄らとパーマークが見える
お腹がポッコリ膨らんだヤマメ?だった。
銀化した戻りヤマメかと思ったがサイズが24cmほどなので,多分違うだろう。
おそらく放流された時にサクラマスが混じっていたのではないかと思われる。
岩魚に比べて食い意地がはっているのか、このサイズのヤマメたちは
揃ってお腹がポッコリ出ていてお世辞にも美形とは言いがたい(笑)
その後、100メートルの間で20cmから25cmの小さいながらも
岩魚、ヤマメを7尾ほど釣り上げて楽しむことが出来た。
私の腕ではこれが精一杯。
イブニングに大物が出てくれることを期待していたのであるが、
5時頃になると雨が降り出し、雷が伴う豪雨になってしまい、
イブニングライズの釣は出来ないまま夏の渓流釣りは終了した。
by Lt_cahill
| 2006-08-28 22:50
| Fishing Report