Picture Frame
今週、一通のうれしいメールが届いた。
昨年の3月にオーダーした本流用のネットが完成したと、数枚の画像とともに送られて来た。
作者は北海道に住むスペイフィッシャーでリンクしているSHUの思いつき日記。でもおなじみのSHUさん。
ブログを通じて会話をしたり、彼のホームページを見ているうちに
Landing Netのページのメッセージが目に留まった。
「英和辞書でしらべると『たも』と書いてあります。私はがっかりしました。
私の個人的意見ですが、たもとランデイングnetは別物です。たもは魚を取り込む道具です。
ランデイングnetは魚を取り込む道具だけとは考えていません。
キャチ&リリースをする方が増える中、せめて魚の写真を綺麗に撮りたいと考える方は多いと思います。
私はnetを写真の中の額縁(picture frame)とも考えています。
更に個性的で、人とは違う。他に同じ物は無いと言うのがハンドメイドNetの利点だとも思います。
人それぞれデザインの好き嫌いはあると思いますが、自分が好きな形にこだわり作製しています。
某fly雑誌では背中の顔とも書いていました。顔を自分で作る!楽しいと思いませんか?
もちろん強度、耐久性も考えて作っています。だってNetで魚を取り込めないと写真撮れませんもんね。
私のうんちくでした。」
そうなんです。本流や湖で釣れるトラウトを味の無いネットでランディングして写真を撮っても
後で見るとなんだか物足りなかったんです。
まさに、彼の言うように(picture frame)のようなネットが欲しかった。
彼の作品を見るまでは、日本にはランディングネットを製作しているショップや
ビルダーの方々がたくさんいるのだけれど、
展示会などを何度のぞいても渓流用の物がメインで本流用の大型ネットを
ハンドメイドされている方は少なく、気に入ったデザインや形が見つかりませんでした。
最初は値段も分らないし、オーダーを受けてもらえるか心配だったのですが、
本流用のランディングネットがどうしても欲しくなり、白羽の矢をたてたのでした。
オーダーを快く受けてもらったのですが、私のネットは彼の34本目にあたります。
SHUさんのこだわりで同じ素材構成では製作しない主義なのだそうです。
(今までの作品を確認すると全部素材の組み合わせが違います。)
そんな訳で私の釣りのスタイルや姿をイメージしてネットを
提案してくれることになりました。
何度かメールでやり取りがあり
そして出来上がったのがバンブーのグリップにウォールナットをアクセントに入れ、
フレームは、キルテッドメープルをオーバーフレームに使用。
見る角度によって浮かび上がる杢が上品さを演出した世界に一本しか存在しないネット。
ネットの色はフレームを見た時に直感でココア色が私のイメージだったので、
希望を聞いてもらいました。
今回の阿寒湖釣行を事前に察知され、無理をして間に合わせていただいたようで感謝しています。
この最高の額縁に収まる最初のトラウトは阿寒湖の黄金色に輝くアメマスになるんだろうか。
いやそれが私の今回の目標になりました。
6月1日から5日まで阿寒湖に行ってきます。
帰ったら怒濤のような報告をいたしますのでお楽しみに!
See you soon!
by Lt_cahill
| 2007-05-31 17:04
| Art