なんと!今年初の尺越え
渓流に到着すると雪代は終わりかけていたのだが、
前日の雨も加わって平水の倍以上。
炭酸がコップから溢れ出したような水量の白泡の流れだった。
せっかく来たのだからと流れの影響の少ない巻き返しに
コカゲロウのイマージャーパターンをステイさせると
食べ物に飢えていたのか24cmの岩魚が飛び出してくれた。
今日の川の状況から考えて、魚がついているポイントを絞り込んで釣上ると。
同じような緩い流れから同じようなサイズの岩魚が何尾か釣れる。
ストマックしてもサイズはほぼフライとマッチしていた。
そして深いプールの流れ出しのポイントに到着する。
いかにも釣れそうな予感がして、ティペットとフライを確認して、
ドライシェークスプレーを吹き付ける。
今日使っているのはK・Bullet LS #2。
今日のような状況ではできるだけ水の抵抗が少なくてすむラインを使うのが
ドラッグ回避になりコントロールもしやすい。
上の写真の真ん中の黒っぽい四角い石の際のピンスポットに
フライをプレゼンテーションすると水面が盛り上がり水柱が上がった。
合わせを入れるとグリップにずっしりとした重量感が伝わる。
「デ、デカイ!」
下流に向かって走り出したのでロッド操作でテンションが緩まないようにして
ラインを引き込んだ。
深みにもぐり込もうと魚も頭を振って抵抗しているのが
弧を描いたロッドの動きと連動している。
バレるなよ!と魚と自分との根比べの時間が最高に気持ちいい。
弱った頃合いを見計らって強引に魚の顔を水面から出して
背中のネットを外し、ランディングに備える。
そして一気に駆け寄りネットに取り込んだ。
取り込んだ瞬間、
魚体にちりばめられたピンクの点が妙に気になった。
写真を撮影する場所を探すが水量が多すぎて場所が見つからない。
10メートルほど上流になんとか確保してネットから魚を出して観察した。
別のアングルの写真も見ていただきたい。
光の加減で見え方が違うかもしれないが、
ピンクの点が解るだろうか。
それにヒレも赤みが強い感じ。
ボクは最初昨年ロシアで釣ったドリーバーデンじゃないかと思ってしまった。
この川ではオレンジのスポットの入った岩魚しか見たことが無い。
一体この魚は何だろう?
しかし、この時期にこんなのが釣れるなんてラッキーである。
体長を測定すると33cm。
今年初の尺越えだ!
そしてストマックしてみると
フライの大きさ、カラーはほぼ一致しているから
ライズをしていなくてもフライをマッチングさせれば
こんな大型も騙せるということか。
リリースすると名残惜しいかのようにボクの足下に纏わりつき、
ゆっくり流れに戻って行った。
(*コメントをいただきブルックトラウトだったことが判明しました。
今年のシーズン終了まで生き延びてくれることを願っています。)
by Lt_cahill
| 2008-05-14 19:05
| Fishing Report