Impression of Stream Vol.1 山形県「寒河江川」後編
夜中の2時過ぎに真っ暗な寒河江の町中を走り、
川の近くに到着したようなのでそのままぐっすり眠る。
その夜見た夢は「釣れて釣れて困り果ててる」自分の姿だった。
翌朝5時に起きると、伝承館前のポイントではすでにフライマンが3人釣りをしている。
周りを見ると準備をしている人がさらに4人。
平日なのにさすがに人気の川である。
朝日山の家という宿の前の自動販売機で入漁券を購入し、
人の居ない場所を探して車を走らせる。
よさそうなポイントに入り釣り開始。ライズは見られないので、
エルクヘアカディスで叩きながら釣り上がると、
今回の釣行で初めてのイワナ25cmが飛び出してくれ
感激したのを昨日のように覚えている。
その後10尾ほど追加して昼近くなったので下流に移動することに。
今日は車中泊はこりごりだったので、先ほどの朝日山の家に泊まろうかなと来てみると、
有名な宿なので、平日にもかかわらず車も満杯だったので満室なんだろうなと
交渉もせず通り過ぎ橋を渡る。
そこにあったのが白い別荘かな?と最初は思った建物で、
車から降りて訪ねるとR・ライズというペンションだった。
聞いてみると一部屋空いているというので即予約。
一安心して午後の釣りに向かう。
その日は何尾釣ったか解らないほどのまさに釣り天国だった。
夕食の時わたしは一人寂しく美味しい料理に感激していた。
だって、他の宿泊客はみんな、奥さん同伴または恋人同士のフライかルアーのお客さん。
ちょっと話しかけるのもお邪魔な感じでした。
夕食が終わるとみんな部屋に引き上げてしまった。
そんな一人の私のお相手をしてくれたのが、「R・ライズ」のご主人と女将さん。
話を聞いてみると、7月にオープンして2ヵ月目でまだ宣伝もしていないので、
口コミのお客さんだけだとか。
ご主人は東京で働いていたが釣り好きで脱サラ。
料理好きの女将さんとこの宿を始めたらしい。
女将さんの料理は今風の和食や洋食の組み合わせで絶品。
滞在中は美味しくて、つい食べ過ぎてしまった。
このあたりは釣り客と月山の夏スキー、朝日連峰の登山客などが
訪れる場所なので宿は地元の民宿がほとんど。
郷土料理は美味しいのだが、3日もいたらちょっと飽きてしまうので関東から来た自分には、
こんな宿に巡り会えて願ったり叶ったりだった。
初日に爆釣をしてしまったので、「もうここから北には行かなくてもいいゃ!」とあと2泊延泊。
2日目はキャッチ&リリースの流域を全部見て回ったが
大型のレインボー、イワナ、ヤマメがドライフライに飛び出してくれ、
かなりエキサイティングに楽しめた。
(注意)イブニングは40〜50cmのレインボーがライズするので、5番以上のロッドが必要です。
3日目は贅沢にも寒河江川に飽きたので、山の反対側の川を
ご主人に教えてもらい2時間かけて遠征。
その川は透明度の高い川で水量も多く当時ドライがメインだった私には
一尾だけ小さな岩魚が釣れただけだった。
今ならWETを流して釣りたい川でした。
小さな支流を昇ると50cmクラスのイワナが釣れると言われてたんですが、
支流のは入り口が解りませんでした。今でも解らないです(笑)
あっ!というまに4日間が過ぎてしまった。
翌年からは毎年、年券を買いシーズンに3度ほど友人たちと泊まりがけの遠征をしていたが、一昨年は仕事が忙しく、交通事故にあって行けなく、昨年は骨折で行けなかった。
今年はなんとかまたあの天国の釣り場に通ってみるつもり。
宿「R・ライズ」
寒河江川に釣りに行くなら絶対お薦めします。
http://www.asahi-net.or.jp/~ej7k-yktk/
by Lt_cahill
| 2006-04-26 23:40
| Impression of Stream