Commercial Flies Vol.5 Rene' Harrop [CDC Emerging Midge Dark Dun]
今回紹介するのはヘンリーズ・フォークで実績のあるフライを
研究し続けるレネ・ハロップ氏のCDC Emerging Midge Dark Dun #20
多分、日本では雑誌で「バブルバック・ミッジ」の名で
紹介されている改良&進化パターンだと思う。
(もしかしたら別のバージョンかもしれないけれど)
見た限りのレシピは以下の通り。
フックはTMC 200R BL #20
テイル:CDCファイバー3本
アブドメン:グースバイオット
ソラックス:ナチュラル ファインダビング
ウイング:CDCフェザーを折り返してバブルをつくる。
そのサイド45度にCDCウイングを巻き止める。
レッグ:CDCファイバー4本
詳しくはCDCイマージングミッジダークダンをご覧ください。
ここ数年、私はマッチングザハッチの釣りでめっきり
ドライフライを使う頻度が少なくなった。
フライを始めた頃はハイフロートで巻かれたドライと
オーソドックスなニンフの数種類があれば、
どこに行ってもある程度は釣ることができた。
多分、難しいターゲットより釣りやすい魚を選んでいたのだと思う。
しかし最近はキャッチ&リリースが繰り返される河川が増えて
水面上を流れるアダルトを補食するリスクを冒すトラウトは少なくなったと感じている。
それと、ライズするトラウトが何を捕食しているのかが解明されるにしたがい、
水面下で羽化途中のイマージャーがメインのことが多いように思っている。
川の周りで水生昆虫が飛んでいたり、水面をアダルトが流されていても
マスキングハッチの場合が多いので、参考程度と考えている。
もちろんフリーストーンの川では条件が違うので、
この考え方は全てではないけれど、水面下を意識したフライは釣れるのである。
2001年レネ・ハロップ氏がCDCを使ってリアルに再現した「バブルバック・ミッジ」の
記事を見た時、思わず共感してタイイングしたのを覚えている。
その頃は忍野・桂川に毎週通っていた頃だったので、即、効果を実感した。
フライフィッシングはアプローチとプレゼンテーションが重要だと思っていたが、
やっぱり補食している水生昆虫に合わせたマッチザハッチのフライが重要なんだと
改めて考えさせられた時期でもあった。
by Lt_cahill
| 2006-05-31 17:16
| Commercial Flies